2021/05/29 06:00:00
ピアノとは全く関係ありませんが、最近読んだ本がとても良かったので、記録として。
記録しておかないと、内容どころか、何を読んだかさえ忘れてしまうので…^^;
村田喜代子「蕨野行」(わらびのこう)
映画にもなったのですね(知らなかった…)
10年以上前の小説ですが、私は今更ながら図書館で借りて読みました。
10年以上前の小説ですが、私は今更ながら図書館で借りて読みました。
姥捨の話で、本当に辛い、悲話が、独特の語り口調で淡々と綴られていきます。
嫁と姑の問い語りで進むストーリー、初めはその独特の文体(どこかの方言なのか作られた方言なのか…)が少し読みにくかったのですが、すぐ気にならなくなり、むしろ、この文体が心地よく、作品の世界にすっと入ることができました。
作者曰く、題名にある「行」の字には楽曲、叙事詩の意味があるとか。
貧しい共同体の悲しく辛い現実が描かれつつも、でも決して読後感は重くなく、ラストにほのかな幸福と救いがあるような。
ストーリーは、悲しみ、優しさ、思いやり、悲惨さ、滑稽さなど全てがないまぜになって、静かに穏やかに進んでいきます。
読んで良かったです。
まあ、相変わらず難しい本は読めず、読むペースもすっかり落ちてしまい、読みきれない本も多々あるのですが^^;
ちなみに、今読んでいる自叙伝的小説「ヘリオット先生奮闘記」もとても面白いです(これは、私が生まれた頃書かれた本ですが、やっぱり今更読んでいます^^;)
個性豊かな登場人物たちのエピソードの数々。笑ったり心打たれたり。
少しづつ読み進めています。
せっかくなので、ピアノ関係の本も読めばいいのですよね…。
ピアノ関係と言えるかわかりませんが「フジ子・ヘミング14歳夏休み絵日記」は、絵も文もとても好みで、良かったです。
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